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森は生きているからバトンを受けたのは、「人間50年アイドル5年、尾張名古屋にしゃちほこあり」の名古屋在住6人組、チームしゃちほこ。もはやももクロの妹分、という紹介はいらないくらいで、ここWING TENTもみっちりと埋まっている。先の「人間50年~」の口上が流れると、地を這うような野太い歓声が沸き起こり、6人がステージに登場すると轟音となってWING TENTをびりびり震わせていった。

大きな矢沢永吉のタオルを掲げて、さらに観客のボルテージを上げると、1曲目の“いいくらし”へ。ここから、観客が歌う、歌う。そして掛け声に、合いの手にと、ステージからの声をかき消してしまうんじゃないかってくらいに盛り上げていくから、すごい。そこにしゃちほこのキャッチーでファニーなダンスが絡み合うのだから、これ盛り上がらないはずがない。

「名古屋から来ました、チームしゃちほこです。よろしくお願いします」とたっぷりとお辞儀をすると、咲良菜緒が「先ほどGRASS STAGEに出演していた、Base Ball Bearの小出さんに作ってもらいました」と、新曲“colors”を紹介する。アクロバティックに展開する曲が多いしゃちほこだが、この“colors”は、きらきらとしたポップ・チューン。そんな真っ直ぐな曲であるけれど、ラインダンス風のコミカルな振り付けだったり、観客との息の合ったコールとで、やっぱりしゃちほこカラーになっているのが面白い。

続く“恋人はスナイパー”は、「うー、はー! うー、はー!」という観客から湧き起こるコールを「もういっちょ」とガンガン煽り、さらに側転をキメて歓声を大きくしていく。ラストは、トリッキーな展開のロック・チューン“抱きしめてアンセム”だ。ラップ風パートあり、クラシックロック的なドラマティックな展開あり、パンキッシュなシンガロングありと、言ってしまえばかなり複雑な曲なのだが、これが、振り付けや(ラジオ体操風あり)、勢いたっぷりのサビと6人のチャキチャキのパワーで、ウルトラキャッチーに聴かせてしまう。「歌も踊りもそこそこですが」とはプロフィールにあるフレーズだけれども、目の離せない動きが魅力的で、とてもチアフルなステージだった。(吉羽 さおり)





この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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