レポート一覧
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014 公式サイト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る


サウンドチェック中から黒山の人だかりで埋め尽くされたPARK STAGE。そこに割れんばかりの大歓声に迎えられて登場したのは、ゲスの極み乙女。! 今年4月にミニ・アルバム『みんなノーマル』でメジャー・デビューを果たし、目下大躍進を遂げている彼ら。ちゃんMARI(Key)の流麗なピアノのイントロで幕を開けたのは“パラレルスペック”。すぐさまほな・いこか(Dr)のダンサブルな4つ打ちビートが繰り出され、フィールド中がジャンプ、ジャンプ! 休日課長(Ba)のテクニカルなベースラインと川谷絵音(Vo・Gt)のハイトーン・ヴォイスが駆け巡る、極彩色のポップ・ワールドが築かれていく。続く“餅ガール”では盛大なハンドクラップが鳴り響き、休日課長の扇動による「ドレスを」「脱げ!」のコール&レスポンスで幕を開けた“ドレスを脱げ”ではアヴァンギャルドな音世界が立ち上り……とみるみる狂騒感を高めていくPARK STAGE。そんなガッチリと結ばれたバンドとオーディエンスの共犯関係は一向に崩れることはないまま、シリアスかつ焦燥感溢れる大合唱が壮大に響いた“市民野郎”へとノンストップで雪崩れ込んでいくのであった。

ちゃんMARIのお馴染み「コポゥ!」コールで幕を開けたMCタイムでは、メンバーそれぞれの強烈な個性が炸裂。ちゃんMARIに続けて「コポゥ!」と叫んだ休日課長に向かって「可愛い!」の歓声がフィールドから上がると、「目ぇ悪いんじゃないの!?」という、いこか嬢の厳しいツッコミが入れられる。そして「初のシングルをリリースしました!」という川谷のトークを経て、8月6日にリリースされたばかりの両A面シングル“猟奇的なキスを私にして”“アソビ”を連打。ロマンチックな恋心に溢れたファンタジックな音像が広がる前者、変拍子と華麗なソロ・プレイに彩られたスリリングな音塊が爆走する後者……とまったくサウンド・アプローチの違う新曲2曲を披露して、ゲスの極み乙女。サウンドの最新形を鮮やかに提示していった。そして“キラーボール”で壮大なクライマックスへ! ハンドマイクを握り締めて歌い踊る川谷の「ロック・イン・ジャパーン!」という絶叫とともに、「いつまでも踊り続ける意思」を指し示すような4つ打ちビートがダイナミックに響きわたり、壮絶な熱狂空間が築かれたステージは終幕となった。(齋藤美穂)





この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014 フェス公式アプリ配信中!
ROCK IN JAPAN FESTIVAL HISTORY

よく読まれている
邦楽トピックス

もっと見る