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ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014 公式サイト
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ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014、WING TENTもいよいよ本格始動。初日の午前中に登場するLAMP IN TERRENは、アマチュア・アーティスト・コンテストRO69JACK 13/14でグランプリに輝き、この6月には初の全国流通ミニ・アルバム『PORTAL HEART』をリリースした3ピース・バンドである。松本大(Vocal & Guitar)が「今日は1日、よろしくお願いします!」と挨拶すると、青空とお揃いのスカイブルーのギターを爪弾きながらじっくり“L-R”を歌い出す。にわかに強烈なパンチ力で3ピースのアンサンブルが立ち上がり、燃え盛るようなサウンドが展開されるのだった。伸びやかな、そして、綺麗に歌いこなすというよりもメロディの向こう側で狂おしいヴォーカル表現を掴まえてしまうような松本の歌声は、「この世の微かな光」を意味するという造語のバンド名そのもののように、壮大なスケール感で“ランデヴー”へと向かっては「楽しんで行こうなっ!」と言葉も投げ掛ける。

「いやー、始まったなあ、夏が」とステージを全身で楽しみ尽くすような雰囲気を漂わせながらも、いざ楽曲となればトリッキーにしてパワフルな音像がもんどりうって転がる“Sleep Heroism”、川口大喜(Drums)の鮮烈なビートに、大股を開いてブリブリとベースを弾き倒す中原健仁(Bass)の音が迸る“portrait”と、生き難さを抱え込みながらもそれ以上にロック・サウンドがこの3人のひたむきな生き様を伝えてしまうようだ。「いろんな音楽が集まってる場所で、いろんな感性が集まっている場所で、最初にLAMP IN TERRENを選んでくれてありがとう。みんなの心の1ページに残るように、最後まで演奏して帰りますんで……帰らないか。ご飯食べます」と挨拶すると、その心の小宇宙をWING TENTいっぱいに広げてみせるような“緑閃光”を経て、「いってらっしゃい!」と今回のステージを鮮やかにフィニッシュするのだった。(小池宏和)





この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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