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暗闇のSOUND OF FORESTに鳴り響く、殺傷力抜群のメタルコア――サウンド・チェック中から凄まじい音塊を轟かせていたのは、昨年ワールド・デビュー・アルバム『APOCALYZE』をリリースし、その存在感を国内外に知らしめるCrossfaith! ROCK IN JAPAN FESTIVAL初出演にして、堂々のSOUND OF FOREST初日のトリである。「ひたちなか、待たせたぜ!」というKenta Koie (Vocal)の絶叫とともに“We Are The Future”で本編スタート。Terufumi Tamano (Program / Vision)の鮮烈なシンセの波がフィールドに押し寄せたかと思いきや、Tatsuya Amano (Drum)の強靭すぎるビートが烈火のごとき熱風を吹き込んでいく。さらにKazuki Takemura (Guitar)とHiroki Ikegawa (Bass)のサウンドにKoieのグロウルも加わって、鉄壁のヘヴィネスを生み出していく5人。“Jägerbomb”ではバチバチと点滅するライトの下で落雷のごときサウンドを轟かせ、まさしく地獄絵図のような壮絶な熱狂にまみれた“Countdown To Hell”へと繋げていくのだった。

「バンドを結成した当初、まさかこのフェスに出るなんて思っていませんでした。何故なら俺達のようなスタイルのバンドが出られる場所だと思っていなかったから。それが今日はROTTENGRAFFTY/HEY-SMITH/coldrainなど俺達の仲間がこのフェスに出て、新しいロックの形を提示しようとしています。俺達の手でロックの進化や革命を起こしていきましょう!」とKoieのMCに盛大な拍手が送られる。そのまま“The Evolution”に雪崩れ込めば、激情溢れるKoieのリリックと観客のオイコールが正面衝突! さらにシンガロング沸き起こる“Eclipse”、場内一丸のヘッド・バンキングに覆われた“Monolith”と繋げれば、バンドとオーディエンスの一体感は天井知らずに高まるばかりである。華々しいエレクトロ・サウンドを用いながらも、ギラギラするような生々しさを備えたCrossfaithの音世界。その野性味溢れるグルーヴ感が、オーディエンスの衝動とダイナミックに共鳴しているように感じる。「2ヵ月ぶりに日本に帰ってきました! とか言いつつ、昨日は韓国でライヴをしてたんだけど……」というKoieのイキなMCも、フィールドの熱気をさらに上昇させるカンフル剤になっていた。

「泣いても笑っても残り2曲です!」と突入した“OMEN”では、オーディエンス全員を一旦しゃがませての大ジャンプ! 最後は“Leviathan”で渾身のラウドネスをブチ上げて、オイコール&ハイジャンプ&シンガロングがせめぎ合う壮絶なフィナーレを描いてみせた。アンコールはないものの、聴き手の心臓をブチ抜く壮絶なメタルコア・サウンドで終始フィールドを制圧した圧巻のステージ。メンバー全員で肩を組んでのラストシーンには、凄まじい圧勝感が満ちていた。(齋藤美穂)





この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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