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『でんぱ組.inc』というロゴの文字が誇らしげに躍る大きなオブジェがステージに置かれたステージ。そこにまず登場したのはバックバンドのメンバーたち。彼らがスリリングなセッションを始めると、古川未鈴、相沢梨紗、夢眠ねむ、成瀬瑛美、最上もが、藤咲彩音が飛び込んできた。そしてスタートした1曲目“でんぱれーどJAPAN”。目まぐるしく歌&ダンスのコンビネーションを変化させる6人、飛び跳ねながら踊る観客のかけ声が一体となってひたちなかの大地を揺らす。でんぱ組.incとファンたちの尋常ではないパワーをまざまざと実感したオープニングであった。

“VANDALISM”も集まった人々を汗だくで踊らせた後、最初のインターバル。「お越しのみなさん、こんにちは。楽しんでますか? すごい! ほんとにすごい! 今日1日楽しみましょう」と、まずは古川未鈴が興奮を露にしながら挨拶。最上もがも「前回よりも大きなステージ。気合い入れて来たので!」とやる気満々の言葉を発する。そんなMCを挟んで、さらに彼女たちのパフォーマンスが続いた。和的なエッセンスが絶妙に盛り込まれた“ちゅるりちゅるりら”。ひとりひとりの歌のソロパートに対して熱いコールと手拍子が届けられた“Future Diver”。甘酸っぱいメロディが実に心地よかった“くちづけキボンヌ”……曲が披露される毎にフィールドから起こる歓声は、ますますものすごい熱を帯びていった。

「はああ。この先大丈夫かな?」「厳しい世界だしね」「大丈夫。みんながいるもん。仲間だもん!」……胸中に抱える想いをユーモラスに語り合う小芝居を経て、いよいよラストの曲“でんでんぱっしょん”。6人はそれぞれのイメージカラーのリボンを揺らしながらダイナミックにダンス。その華やかな動きに刺激され、お客さんたちは激しく踊りながらSOUND OF FORESTのフィールドを揺らした。そして、6色のリボンを綺麗な扇形に広げたポーズで迎えたエンディング。大きな拍手がステージに向かって届けられる。「この夏また会おうね。ありがとうございましたー。バイバイ!」。手を振りながら去っていった彼女たちは、実に清々しい笑顔を浮かべていた。(田中大)





この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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