「イエーイ! 今日はみんな楽しんでいきましょう Put your hands up!!」と熱く盛り上げながら登場したのは、大阪出身のラッパー・SHUN。DJと、ふたりのダンサーを左右に据えお見舞いしたのは、昨年リリースされたメジャー・デビュー・ミニ・アルバム『DA NOVΛ』から“LOOKΛME”。自己紹介的なこの曲で、強靭なビートにのせ、ダンサーとともに踊り、タフにラップし、観客をジャンプさせていく。 続く曲ではダンサーはなし、先ほどとは打って変わってのミディアム・テンポのセンチメンタルなラヴ・ソング“Teach Me Love”を披露。手を大きく左右に振りながら、観客はラップに耳を寄せる。
「ROCK IN JAPAN盛り上がってますか、改めましてラッパーのSHUNです。俺すごい晴れ男なんや。今日はさすがに無理かと思ったら、後ろ見てもらっていいですか。晴れてます!」という笑顔のMCから、次に紹介されたのは7月にリリースされたLyu:Lyuとのコラボ曲“Never Change feat.Lyu:Lyu”。繊細で、疾走感のあるギター・ロック・サウンドに、やんちゃでパワフルなSHUNのラップが映える。SHUNにとっては、初のロック・バンドとのコラボとなるが、こういったタッグマッチもより彼の個性が際立って面白い。
「見てのとおり、俺ラッパーやねんけど、ダンスも小さい頃からやってて。今、日本でいちばんホットなダンスチームとコラボしてるんですよ」とダンスチームBeat Buddy Boi(BBB)を呼びこむ。ここからはBBBとSHUNのダンス・セッション。「BBBとの化学反応を見せるぜ」と、“CONNECTION feat.Beat Buddy Boi”で、キレのあるダンスで魅せていくなど、飽きさせないステージだ。
「これを歌えないROCK IN JAPANはROCK IN JAPANじゃないってくらい、日本の名曲持ってきたので」と、“今夜はブギーバック”を会場中でシンガロング。まだまだいけるだろうとばかりに、「最終日だよ!? 今日」と観客を煽り、ラストはハイパーなダンス・チューン”BEST MAN”でジャンプの嵐を生みだし、終始熱いパフォーマンスでBUZZ STAGEの温度を上げていった。(吉羽 さおり)
この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。