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Base Ball Bear、3年連続GRASS STAGE登場! SEに乗って舞台に駆け出したと思ったら勢い余って反対の端まで駆け抜ける堀之内大介(Dr&Cho)、高々とガッツポーズを決める湯浅将平(G)……とそれぞれに闘志と気迫を熱くたぎらせながらオン・ステージするベボベの4人、「ジャパーン! 1、2、3、4!」という堀之内のカウントとともに“祭りのあと”へ突入! 《お祭りのあとの あとの祭り 永遠か》というサビのフレーズと、格段にタイトさと清冽さを増したバンド・アンサンブルが、Base Ball Bearの祝祭空間の始まりの場面をこの上なく熱く心地好く塗り替えていく。湯浅のダイナミックなコード・ストロークから流れ込んだ最新アルバム『二十九歳』収録曲“PERFECT BLUE”での堀之内&関根史織(B&Cho)のタイト&アグレッシヴなビート。伸びやかな力強さと凛とした蒼さをもって響く、小出祐介(G&Vo)のヴォーカリゼーション。「今日はね、夏めの曲が多いんですよ」と小出自身が言っていた通り、突き抜けるような高揚感に満ちた選曲とサウンドでもって、広大なフィールドに差し込み始めた陽射しををあっさり凌駕するほどの熱量と爽快感を描き出してみせる。

「男の子と女の子が別れる理由っていろいろあると思うんですけど、細かいところを削ぎ落していくと、『そんなに好きじゃなかった』からなんじゃないかなと……」という小出の思わせぶりなMCから流れ込んだ“そんなに好きじゃなかった”、さらにシャッフル・ビートのメランコリックな“Ghost Town”へ――と『二十九歳』からのロックンロール・ナンバーを立て続けに響かせると、さらに“short hair”の小出&関根のミステリアスなハーモニーで熱気を爽快にかき混ぜていく。「だいぶ暑くなってきましたんで、こまめに水分をとりつつ、そして男の子は女の子を守りつつ、最後まで楽しんでください! 夏フェスの、夏フェスによる、夏フェスのための曲をやります!」という小出のコールに続けて鳴り渡った“senkou_hanabi”の疾走感の中で、水しぶきのように眩しく弾けるギター・サウンドと歓喜。これまで幾度もひたちなかの大地を揺らしてきた夏とロックのアンセム“changes”“ELECTRIC SUMMER”に、GRASS STAGE一面に広がるダンスとジャンプとシンガロングの風景。そして「みなさんにドラマチックな一日が訪れることを……」という小出の言葉とともに広がったラスト・ナンバーはもちろん“ドラマチック”! 「ひたちなかー! ありがとー!」と力の限りに叫び上げる小出の声が、熱いステージの余韻とともに胸に染み渡った。(高橋智樹)





この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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