[Alexandros]、昨年に続き2回目&[Champagne]からのバンド名改名後では初のGRASS STAGE出演! SEの“Burger Queen”を受け継いでスリリングなバンド・サウンドを炸裂させていく川上洋平(VOCAL&GUITAR)/磯部寛之(BASS&CHORUS)/白井眞輝(GUITAR)/庄村聡泰(DRUMS)の4人の姿には、あふれんばかりのエネルギーと闘争心がみなぎっている。「最っ高の1日にしようぜ!」という川上の言葉とともに、“Run Away”のアップリフティングなビート感と狂騒的なまでの多幸感で会場を満たし、満場のオーディエンスを一面のハイジャンプ&ダンスへと導いていく。「暴れる準備はできてるか!」と叫び上げて“Stimulator”へ! 大歓声に沸き返るフィールドを「聞こえねえぞひたちなか!」と磯部が煽ったところへ“Waitress, Waitress!”投下! 青空を焼き尽くすような川上のハイトーン・ヴォーカルが、オーディエンスひとりひとりの情熱をダイレクトに震わせ、広大なGRASS STAGEをより激しく揺らしていく。
「改めまして、初めまして[Alexandros]です! 名前変わっちゃいました! 名前変わって初めてのROCK IN JAPANです。最後までよろしく!」という川上の言葉に、ひときわ力強い拍手と歓声が広がる。両A面最新シングル『Adventure / Droshky!』からのナンバー“Droshky!”の目も眩むほどの疾走感に満ちたサウンドは、「初出演」のこの瞬間への最高のファンファーレとして響いていたし、満場のクラップが鳴り渡る中で轟いた“Kick&Spin”は、困難と苦悩のカオスを織り重ねた果てに揺るぎない希望を描くような[Alexandros]のロックの美学そのもののように熱く胸を震わせた。「名前が変わって初のROCK IN JAPANで、人が集まるか不安でしたけど、こんなに集まってくれてありがとうございます。でも、これからまだまだやること山積みなんで。一番になりますんで、最後まで見ててください。ここにいる全員、[Alexandros]の虜にしてみせますんで!」――そんな川上の宣誓が、遮るもののない陽光と相俟って、どこまでも痛快にGRASS STAGEに広がっていく。
「ここにいる全員に捧げます!」と“You're So Sweet & I Love You”の晴れやかなメロディで一面の大合唱を巻き起こす川上。“Starrrrrrr”の《彷徨って 途方に暮れたって/また明日には 新しい方角へ》というロックンロールのロマンの結晶の如き絶唱とダイナミックなビートに、GRASS STAGE一面に高々と手が上がり、地面がでっかく揺れる。さらに“city”で会場丸ごと狂騒空間へと叩き込んだ後、最後に鳴らした曲は“Adventure”。《大胆な作戦で/言葉にならないマスタープランで/いつだって僕達は/君を連れて行くんだ》……ロック・シーン最先端を疾駆する現状に安住せず「その先」を目指す明確な意志が、その歌とサウンドから真っ直ぐに伝わってきた。すべての音が止み、「愛してるぜ!」という川上のシャウトを残して去っていった4人に、熱い拍手喝采が降り注いでいた。(高橋智樹)
この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。