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初日WING TENTのトリを務めるのは、Hello Sleepwalkersだ。スペーシーかつディスコ調のSEが轟くと、観客から拍手が湧き上がり、今か今かとバンドの登場を待ち望んでいる。「Hello Sleepwalkersです、遊ぼうぜ! ロッキンジャパン!」とシュンタロウ(Vo&Gt)が呼びかけ、"Bloody Mary"で先陣を切る。シュンタロウ、ナルミ(Gt&Vo)が交互に歌う絶妙なコンビネーション、テクニカルで切れ味鋭い演奏はカタマリとなって迫ってくる。また、日もすっかり沈み闇に包まれた周囲の中で、ステージには真っ赤な照明が注がれ、ドラマチックなムードを煽ってくれた。「全力ぶつけて来いよ!」というシュンタロウのエモーショナルな言葉から、次は"猿は木から何処へ落ちる"に突入。メンバー5人の肉弾的グルーヴ、サビのとんでもない爆発力、ウォーウォー!と観客参加型のコーラスを備え、全部ハイライトみたいな曲調に降参状態だった。"五次元少女リア"の導入ではマコト(Ba)、タソコ(Gt)、ナルミ、ユウキ(Dr)がリレー形式でソロを繋いだり、楽曲の魅せ方も本当にうまい。「いやあ、こんなに集まってくれて嬉しいです。トリになっちゃいましてね。喉がガラガラなんだよね・・・喉がぶっ壊れるくらい行くからー!」と、シュンタロウは自身の喉が完全ではないことをMCで素直に伝える。これにWING TENTは盛り上がらないわけがなく、大歓声が響き渡った。それから、ライヴでまだ2回しかやったことがないという"Ray of Sunlight"をここで披露。静と動のスケールの大きな曲調で、ヴォーカル・ハーモニーは特に美しかった。「まだまだ歌えますか、ロッキンジャパン?」とシュンタロウが煽ると、躍動感溢れるドラムが皮切りに"午夜の待ち合わせ"をプレイした。本編最後は、艶かしいソウルフルなナルミの絶唱に引き込まれる"円盤飛来"を放つ。持てる力を振り絞ったインスト・パートには鳥肌が立ち、また、シュンタロウは足元がフラつきながら、魂の叫びのごとき歌声で観客の心を鷲掴みにした。アンコールに応えると、「いろんなアーティストが出る中で、私たちを選んでくれてありがとう!」とナルミが言い、ストーリー性のある"月面歩行"で華やかに締め括ってくれた。(荒金良介)





この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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