真夏の日差しが、LAKE STAGEのコンクリートを焼き尽くすかのように降り注ぐ正午前。そんな強い日差しにも負けない観客の力強いクラップに迎えられて登場したのは、今日の空のように鮮やかな青と白の衣装を身にまとった歌姫、家入レオだ。彼女が天を仰ぐようにゆったりと歌い始めたのは“Second Dream”。身体いっぱいで音楽を表現する彼女のスタイルに感化されたかのように、会場からもたくさんの手が上がる。そして彼女が「盛り上がりましょう、“Shine”！」と艶っぽく誘うと、《You can shine》という歌詞の如く、家入の輝きと強さに満ち溢れた声が天井のない会場を天高く突き抜け、そのまま“太陽の女神”へと続いていく。

「みなさんこんにちは、家入レオです！」と元気に挨拶すると、「個人的なことなんですけど、今年で10代終わっちゃうんですよ。だからこのジャパンで10代の思い出を全部作っちゃうくらい楽しんでいきたいと思うので、よろしくお願いします！」と、今日という日への意気込みを楽しげに話す。歌っている時の凛とした姿勢を見ると本当に10代か？　と思ってしまうが、合間に見せる屈託のない笑顔は少女そのものだ。そんな彼女が「真っ直ぐに思いが届けば」という言葉のあとに歌い出したのは、先日リリースされたばかりの最新シングル“純情”。LAKE STAGEに集まった全ての人たちを巻き込みながら大きく揺らすと、“Bless You”、“君に届け”、さらに珠玉のバラードチューン“For you”へと伸びやかに続いていった。

そこからテンションは一転！　「盛り上がっていけますかー!?」という高らかな叫びに導かれて始まったキラーチューン“サブリナ”で、会場一体となったジャンプが地を揺らす。そしてラストの“希望の地球”の雄大なメロディーは、まるで家入レオの10代最後の思い出と観客の夏の思い出を乗せ、夏の真っ青な空へと高く伸びていくかのようだった。(峯岸利恵)





この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です！ 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。