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さあ、ひたちなかは陽が傾く時間帯ではあるが、ここで熱を冷ますわけにはいかない。いや冷ますわけがない。ぎっしりと詰めかけたハラペコを迎え撃つマキシマム ザ ホルモンが、ダイスケはん(キャーキャーうるさい方)によるほぼ絶叫に近い煽り文句からパフォーマンスをスタートだ。さっそく“シミ”の猛チャージをかましてオーディエンスをジャンプ&ダンス地獄へと叩き込むと、“便所サンダルダンス”ではダイスケはん、マキシマムザ亮君 (歌と6弦と弟)、そしてナヲ (ドラムと女声と姉)によるお腹いっぱいなヴォーカル・リレーが決まる。ここで、「さっき、Dragon AshのKj君が、今日このステージに3つしかロック・バンドがいないって言ってたけど。冗談じゃないよ。我々、そんなつもりでここに立っておりません! アイドル面して立っております!」と言ってのけるナヲであった。楽曲がカオスならMCもカオス。辺り一面に合掌が翳されるロック魔境、“maximum the hormone”へ皆さんようこそ。

そして亮君の“鬱くしきOP~月の爆撃機~”熱唱から連なるのは、もちろん“鬱くしき人々のうた”だ。日本には、こんなにも痛快で破天荒な鬱ソングがあるということを、一人でも多くの人に知っておいて欲しい。ひとしきり他のアーティストをいじりつつ、自虐ネタも振り撒くダイスケはんのMCに続いては、ファンキーな爆発力で迫る“アンビリーバボー! ~スヲミンツ ホケレイロ ミフエホ~”が、上ちゃん (4弦)のプレイと共に耳にこびりつく。そこから強力なグルーヴを加速させるヘドバンの嵐“ぶっ生き返す!!”を経ると、何やら神妙な面持ちで4人はハグしたり円陣を組んだり、ダイスケはんとナヲで何かを言い淀んだりしながら「我々マキシマム ザ ホルモンこの8月2日に、重大な決断をしました……」と語る。まあ、多くのホルモン・ファンはニヤニヤしながら観ていたことと思うが、何のことはない、フェイクを入れた演奏曲の前フリである。「お前らのびしょ濡れのTシャツが乾いたら、シオ吹くやろ。男も女も、シオ吹けやひたちなかーっ!!」と“my girl”に向かうのだった。

そして“メス豚のケツにビンタ(キックも)”も叩き付けると、残り時間も迫っているということで説明なしの「恋のおまじない(座るバージョン)」一発勝負。みっちみちに埋まったGRASS STAGEではこれだけでも一苦労だが、見事成功させて最後には華々しく“恋のスペルマ”が炸裂。言い難いことを言い、歌いにくいことをでかい声で歌う。これがロックでなくて、何だと言うのだ。(小池宏和)





この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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