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早くも折り返し点に差し掛かった3日目GRASS STAGEに登場するのは、今や世界に羽ばたくポップ・アイコンとして大活躍のきゃりーぱみゅぱみゅ! 最新3rdアルバム『ピカピカふぁんたじん』のオープニング・ナンバー“ピカピカふぁんたじん”で元気いっぱいにきゃりーキッズがダンスを繰り広げる中、きゃりーぱみゅぱみゅが弾むようにステージに姿を現すと、この瞬間を待ち詫びたオーディエンスの期待感と歓喜はあっという間に沸点を超え、“きらきらキラー”の歌声と強烈なビートに身を委ねてのダンスでフィールドが揺れる! “きゃりーANAN”では「みなさん、手を挙げてください!」という呼びかけに応えての「きゃりー体操」で、数万人の手がGRASS STAGEに揺れる。触れる者すべての感情のリミッターを無効化するきゃりーワールド、早くも序盤から全開である。

「今年もGRASS STAGEに出さしてもらってありがとうございます! こんなにいっぺんに人を見ることがないっていうぐらいたくさんいますね!」と、このステージに立っている今この瞬間の喜びを露にするきゃりー。「アルバムからの新曲と、シングル曲もいっぱい歌いたいと思いますので……」という言葉通り、最新アルバム『ピカピカふぁんたじん』の楽曲をこの日のアクトの軸としつつ、“にんじゃりばんばん”“インベーダーインベーダー”“ふりそでーしょん”など2010年代のポップ・シーンを彩ってきたシングル曲の数々をメドレーで惜しげもなく披露していく。“トーキョーハイウェイ”で思い思いにフィールドを揺らした後、さらに“CANDY CANDY”“PONPONPON”“つけまつける”の初期シングル・メドレーへ突入! 色鮮やかな歌とダンスの力でポップの楽園を生み出し、広大な会場を包み込んでみせるきゃりーマジック。彼女の出世作的ナンバー“つけまつける”も「きゃりーヒストリー振り返り」の一環として披露するに留め、“もったいないとらんど”など『ピカピカふぁんたじん』の最新モードで濃密な多幸感を描き出していくのはさすがだ。「楽しいですね、ROCK IN JAPANでのライヴは!」と充実感とともに呼びかけるきゃりーに、熱い拍手が湧き起こっていく。

ハード・エッジなトラックに乗せてキュートな歌声が弾け回る“シリアスひとみ”はもちろん、「アルバム曲に“シリアスひとみ”っていう曲が入っています。めちゃめちゃ人見知りで、人見知りすぎてどうしよう?ってプロデューサーの中田ヤスタカさんに相談したら『人見知りな気持ちを歌えばいいじゃん』って……」と曲の由来を明かすその言葉までもが、この瞬間の多幸感を無限大増幅する最高のエッセンスとして響く。「次で最後の曲になります! とってもカッコよくてロックな曲を最後に歌ってお別れしたいと思います」という言葉とともに鳴り渡ったラスト・ナンバーは“ファッションモンスター”! 《このせまいこころの檻もこわして自由になりたいの》というフレーズが観る者すべての心を解き放ち、「ジャンプ!」というきゃりーのコールに応えてGRASS STAGE激震! 最後、特効の火柱がきゃりーときゃりーキッズを赤々と照らし出す――カラフルでドラマチックなステージの、あまりにも鮮烈な幕切れだった。(高橋智樹)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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