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「声出していこうぜー!」という阿部貴之(Vocal&Drums)の絶叫を皮切りに、1曲目の“Chase after rainbows”からBUZZ STAGEを燃え上がらせたのは、今年で結成10周年を迎える3ピース=FOUR GET ME A NOTS。鋭さの限りを極めたようなメタリックなリフとビートが猛然たる勢いで駆け巡り、初っ端から壮絶な熱狂空間が生み出されていく。そこにカラフルな彩りと情感を添えるのは、石坪泰知(Vocal&Bass)&高橋智恵(Vocal&Guitar)による男女混声の重層的なコーラスワーク。そのまま“Start all over”へ、ポジティヴな前進力に彩られたメロディに導かれ、盛大なハイジャンプが沸き起こっていく。さらに“My guitar my songs”“Blame and braves”“Heroine”……と脇目も振らぬ疾走感とスリリングな爆発力に満ち溢れたラウド・チューンをノンストップで繰り出して、衝動むき出しにして踊り狂うオーディエンスの心に更なる熱い火を灯していく3人。ハードコア/メタル/メロディック・パンクなどを基調としたラウドな音塊が、激情迸るエモーショナルな歌とともに堰を切ったように溢れ出していく光景は、まさしく圧巻の一言である。

「初出場です。超気持ちいいっす。ずっと(ROCK IN JAPAN FESTIVALに)出たくてさ。僕たちのひとつの目標を達成できました!」と意気揚々と挨拶する阿部。さらに「もう一個目標ができちゃった。次は屋根のない所でやりたい!」と続けて“The first thing”へ、高橋のバリバリとした鋼鉄リフがイントロから炸裂! 前へ前へと突き進む彼らの強靭な意思を音に変えたようなダイナミックな轟音が噴き上がり、フロアのヴォルテージは加速度的に高まっていく。そして石坪&高橋のツインヴォーカルが瑞々しく響きわたった“Beginning”で爽快な風を吹かせると、ラスト“Marigold”で壮大なクライマックスへ! 渾身の思いでブチかまされるエモーショナルな轟音が、終始にわたってBUZZ STAGEを制圧した凄まじいアクトだった。(齋藤美穂)





この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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