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いよいよROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014後半週の幕開けだ。WING TENTのトップバッターを任されたのは、RO69JACK2014の優勝アーティストderonderonderon。横浜発【小悪魔系ダンスロックバンド】と評される男女混合5人組グループ。彼らの内包する音楽の悪魔は、果たして今日のスタートをどう描いてくれるのだろうか。

拍手に迎えられステージに現れたのは、まるでミラーボールを身にまとっているかのような煌びやかな衣装に身を包んだ5人の姿。オーディエンスを踊らせに来たことが一目で分かる風貌で「横浜から来ました、小悪魔系ロックバンドderonderonderonです。宜しくどうぞ!」とさわいかん(Vo/Gt/Syn)が軽快に明るく挨拶すると、その軽やかさとは裏腹にいきなり腹の底に響くような森本のぞみ(D)のバスドラムが会場を揺らす。強烈なイントロも経て“color,dance,animal,love”で幕開けると、さわいかんのポップな歌声と木越アイ(Syn/Cho)のキュートなコーラスが気持よく絡み合うのだ。

そして「飛ばしていくぜ!」とさわいかんが言い放ち、“NO SHIKO”を投下。マチルダちえこ(Ba)の特攻ベース、そこにばっしー(G)が放つ痛快でシャープなギターサウンドが乗ると、もう勢いは止まらない。と思いきや、続いて、弾く泡のように優しく響くシンセサイザーの音色が導いたのは“Wall off”の煌びやかなサウンドの波だった。時に情熱的に、時に優しく波打つ海のような音楽がWING TENTを埋め尽くす。緩急を使い分け、絶えずオーディエンスを揺らし続けた彼らのラストは、《D.E.R.O.N すごい/D.E.R.O.N やばい》と繰り返し歌う激情的ショートチューン“D.E.R.O.N.”。強烈なインパクトを残し、ステージを後にした。

「今からロックインジャパン3日目始まりますよ。水分補給はしっかりして、楽しんでいってください。じゃあ、おわり!」(さわいかん)と、トップバッターの役目をしっかりと果たしたderonderonderon。彼らのアクトで身体が温まったオーディエンスが、しっかりとバトンを受け取り、ROCK IN JAPAN FESTIVALをさらに盛り上げてくれるに違いない。(峯岸 利恵)



この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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