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期待の新星が多数出演するWING TENT。初日=8月2日の折り返し地点である五番手は北海道出身の5人組バンド・FOLKSだ。青い照明に照らされて、幻想的な響きを持つSEのなか登場すると、腕を上げながら、集まったオーディエンスへバンドが笑いかける。「北海道から来ましたFOLKSです。最後まで一緒に楽しんでいこう」と岩井郁人(Vocal / Guitar)が静かに挨拶すると、“Everything is Alone”からライヴがスタート。透明感バツグンの郁人の歌声がパーカッションやシンセサイザーを大胆に取り入れたバンドサウンドに乗ってWING TENTの屋根を軽々と通り越して飛び立っていく。最も暑い時間帯での登場だが、清涼感たっぷりのサウンドも相まって会場内を時折吹きぬける風がとても気持ちいい。オーディエンスの様子はというと、その伸びやかなサウンドに聴き惚れている人もあり、そのグルーヴに身を任せて体を揺らしている人もあり、という具合だ。渋いギターソロから始まったのは岩井豪利(Guitar / Vocal)がリード・ヴォーカルをとる“River”。この曲はどこか歌謡曲的で、サウンドも先ほどまでとは一転、エッジの効いたものとなっている。“Good-bye, friends”ではメンバー全員が打楽器やスティックを叩いたりハンドクラップをしてみせて、そこから轟音のセッションになだれ込む。その音圧で聴き手を圧倒したあとは郁人によるアコースティック・ギターの弾き語りからしっとりと始まる“Replica”。《狂った太陽みたいな夢繋いで また歌おうよ》《さよなら いつか》――ひたちなかの大地に響き渡った惜別のフレーズで幕を閉じたのだった。30分の間に様々なタイプの楽曲を披露することで、様々なバンドの表情を見せてくれたFOLKS。このとてつもない飛翔感を持ったサウンド、来年はぜひ真っ青な広い空の下で聴きたい!(蜂須賀ちなみ)




この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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