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暑さも少し和らぎ始めた午後3時過ぎ。PARK STAGEの木々たちが作る木陰に心地良い風が吹いてきた…と思いきや、これまた暑い男たちがひたちなかの気温を上げに6年振りにステージに帰ってきた。

「ひたちなかー!」と腹の底から出したかのような小高芳太朗(vo,guitar)のぶっとい第一声を合図にかき鳴らされたのは、合田悟(bass)の踊るようなベースから始まるキラーチューン“シンドローム”!このド名曲を初っ端から出し惜しむことなくフルテンションで打ち上げるという熱さに、思わずド肝を抜かれ、そこから合田のハンドクラップに合わせて会場一体が両手を挙げた“前進/僕/戦場へ”へと繋がる。「またこの場所に帰ってきたぞ!」という小高が、積年の想いを歌にして放つかのように情熱的に歌いあげた。

「このステージに立つために帰ってきたわけじゃありません。みんなが、今まであったしんどいこととか、めんどいこととかを置いていってくれればいいと思って…あ、泣きそう(小高)」「まだ2曲目だけどね!(合田)」なんてテンポの良いやりとりで笑いも起こしつつ、「俺らはこんなステージに立つために戻ってきたんじゃない。お前らに会いにきたんじゃ! みんなもかかってこい!」と、真っ直ぐな想いをストレートに伝えた。

その声に真摯に答えるかのように熱を帯びていく会場に、“ぐるぐる”の熱狂的なダンスビートをねじ込んでいく。さらに新曲“スターマイン”では、祭りを連想させるノスタルジックなメロディーに思わず血が騒ぐ。桜井雄一(drums)が叩き出す安定しきりのドラミングの上を山下壮(guitar)の高音ギターフレーズが舞い踊る。ラストチューン“カナリアボックス”では、小高が《あなたに会えてよかった》と、この時間ここに集まったひとりひとりの心に真っ直ぐ届くように情熱的に歌い上げた。これぞ、LUNKHEAD! 「また絶対帰ってくるけんな!」と最後に放った小高の言葉を信じて、また来年の夏に想いを馳せた。(峯岸利恵)





この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」は9月13日発売予定です! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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