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GRASS STAGE 13:10

風と光のロックプリンセス

時刻は13時を回って、GRASS STAGEに立つのはmiwa。涼しげな衣装で笑顔を覗かせ、お馴染みのバンドメンバーと共に力強く華やかな“ミラクル”を繰り出すオープニングだ。「タオル回してー!!」という、凜とした響きの呼びかけもまさにmiwa印。そのまま“君に出会えたから”で盛大なコーラス&ジャンプを誘い、「ストレスは溜まってるか!? そのストレス、発散したいかーっ!?」とダイナミックなメロディ炸裂の“ストレスフリー”である。やったぜ。サポートコーラスのNona*こと岩村 乃菜、まゆみっくすとお揃いの振りで煽り立ててゆく。

7年連続のROCK IN JAPAN FESTIVAL、3年連続のGRASS STAGE出演に触れると、目下の最新シングル曲“Princess”へ。「恋する女の子が努力する歌です。男の子は、女の子に優しくしてあげてください。そしたら今日、何かいいことがあるかも♪」と楽しそうに告げて歌い出す。音源で聴くよりも、ずっとフォーキーで豊かな膨らみを持ったバンドサウンドが素晴らしい。miwa自身による風を運ぶようなマンドリンのフレーズでフィニッシュすると、バンマス・eji(Key)の味わい深いピアノに導かれる慈愛のナンバー“あなたがここにいて抱きしめることができるなら”へと繋ぐのだった。歌詞の一言一句に思いを込めるような熱唱が、胸を打つ。
そしてこの後のロック曲連発を宣言し、miwaは今日はじめてエレクトリックギターを抱え“chAngE” に “again×again”と鋭い上昇線を描き出してゆく。あらためて感謝の思いを伝え、瞬く間に辿り着いてしまった最終ナンバーは、ソロ弾き語りのバージョンで広大なフィールドを掌握してしまう“ヒカリヘ”だ。すごい。miwaはいつまでもフレンドリーなまま、絶大な信頼を寄せられるアーティストになった。(小池宏和)

この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。