日差しも和らいで心地好い風が通るHILLSIDE STAGEに現れたBrian the Sun。森良太（vo./gt.）、白山治輝（ba./cho.）、小川真司（gt./cho.）、田中駿汰（Dr./cho.）の4人が登場し、森が手を挙げてSEの音を止める。シンとした会場に向かい「こんにちは、Brian the Sunです。宜しくお願いします」と静かに挨拶した次の瞬間、“彼女はゼロフィリア”のポジティブロックなイントロを掻き鳴らした。そうして静と動を表現したかと思えば、“Sunday”の爽やかなポップチューンを続けてプレイ。会場一面に上がるハンズアップが気持ち良く揺れていた。

「今日やる全部の曲が、僕たちをここに連れて来てくれました」と話し、誇りと力強さを携えて“HEROES”を渾身のサウンドで奏で上げる。会場との一体感を感じ取った森は「最高に気持ち良いです」と率直な想いを伝え、「あっちに一番デカいステージあるよな？」という白山のフリから「え、そういう感じ!?……俺たちがお前らを一番でっかいところへ連れていってやるからな！…とか言いながら、次やるのは静かな曲なんですけどね」と冗談めかして会場を笑わせた。そして「でも、言ったからには連れていきますよ」と約束をし、落ち着いた気温にぴったりのバラード“Maybe”を届けた。

そこから疾走感と哀愁が癖になる“神曲”をプレイ。「めちゃくちゃ沢山伝えたいことはあるけど、感じてください」と委ねつつ、ラストの“ロックンロールポップギャング”では迷いのない真っ直ぐな声が丘を突き抜けた。最後に会場とシンガロングした《気に入らない事ばっかりだ。》という歌詞。日常のそういった一切合切を背負ってステージに立つ等身大のヒーローは、これからもっと大きい景色を見せてくれるだろう。(峯岸利恵)

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この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です！ 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。