全てのアクトのフォト&レポートを終了直後にアップ!現場の空気を伝えるエリアレポートも!

WING TENT 12:20

鉄壁のトライアングルが鳴らすパンクスピリット

WING TENTの二番手はAIR SWELL。「今日このステージ、この時間を選んでくれたこと、絶対後悔させねえから!」と叫び、“No going back”からライブをスタート! hamaken(Guitar & Vocal)は時折hiromitsu(Bass & Chorus)のマイクで歌ったり、hiromitsuはその場で回転したりと見た目から楽しませるライブ巧者ぶり。次の“デイドリーマーズバラッド”は畳み掛けるボーカルと、疾走するギター、ヘヴィなベース、力強いYudai(Drums)のドラムが渾然一体となり、熱狂の渦へと導いていく。加えて同期サウンドを取り入れることで、キャッチーな華やかさをプラスしているところもうまい。

「3年連続でここに帰ってこれて嬉しいです! まだまだイケんだろ?」と観客にハッパをかけながら、“Kick it Knock it !!”の4つ打ちビートで踊らせ、“I will pay back”ではキメの応酬をなんなくこなす実力を披露。続く“ゴブリンズスケルツォ”で会場をさらに魅了していく。

「普段から俺らのライブに来てくれてる子たちは、飛びたいやつも暴れたいやつもいっぱいいると思うけど、規則を破るのは簡単で。ガキでもできるしチンピラでもできる。だから規則を守った上で、誰とも違うカッコ良いことをやるのがパンクだ」と、hiromitsuが以前語ったという言葉をhamakenが紹介する。自身がパンクスであるという意識はないとしながらも、その考えには同意できると。現実がどれだけクソでも、信念を曲げず未来を掴み取れと歌ってきた彼らだからこそ、この言葉は胸に響く。そんなMCで会場の心を掴んでから、ラストとなる“バッドボーイズ セレナーデ”の、シンガロングしたくなる絶品メロディで出番を締めくくった。(秋摩竜太郎)

この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。