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BUZZ STAGE 15:25

感情を揺さぶる、嘘ひとつない本音のアクト

日中日差しを存分に浴びてきたであろう観客が、SUPER BEAVERの真っ直ぐな言葉を浴びるためにBUZZ STAGEに集まっていた。噛みしめるようにゆっくりとステージに登場した上杉研太(Bass.)、渋谷龍太(Vocal.)、柳沢亮太(Guitar.)、藤原”28才”広明(Drums.)の4人。渋谷が放った「あなたの前で歌えるということ、当たり前だと思っていません。誰のためでもない、あなたのためのフェス。あなたがいなきゃ始まらない」という言葉に始まったのは、“証明”。彼らがここで歌っているという証明を確実に刻む渾身のアクトに、早々に涙腺が刺激される。

そしてテントに収まりきらない程の熱を放ちながら “東京流星群”を続けて投下。藤原の叩く重厚なドラミングと上杉の弾く弦のリズムに合わせて自然発生するクラップ、沸き起こるシンガロング、会場一面にあがる手……そのアクションひとつひとつを絶対に見落とさないようにとステージを歩く渋谷に、柳沢も声で応戦する。渋谷が放つ強い言葉の濁流、その迫力に飲まれまいと全力で受け止める会場との一体感が凄まじかった。

「ずっとこういう景色を見ていたい。そのためには信じ続けるしか、受け止め続けるしかない」。綺麗事を綺麗事で終わらせないという意志と決意、そう思わせてくれる人への信頼を込めて“人として”をプレイ。その深い想いを飲み込ませる間も与えず、そのまま「いつだって、始まりは青い春」と“青い春”を全力で掻き鳴らした。そしてラストは、「誰に何を言われようとあなたが好きなら好きでいい。あなたと俺らの間の秘密をかき消したい」という激励と大シンガロングから始まった“秘密”。会場と彼らの間には本音しかない。正真正銘、すべてを曝け出した誠実なアクトだった。(峯岸利恵)

この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。