全てのアクトのフォト&レポートを終了直後にアップ!現場の空気を伝えるエリアレポートも!

BUZZ STAGE 15:25

真夏の祭典で輝いた唯一無二の爆裂ロック

ここからはtricotのステージだ! サウンドチェックで“おやすみ”をやると、開演前ながら大歓声。一度捌けたあとの場内BGMで彼女たちがフェイバリットにあげる椎名林檎の“長く短い祭”が流れ、「おっ」と思っているうちに再びオン・ステージ! ダンッと音を立ててキダ モティフォ(Gt&Cho)が舞台に降臨すると、「一番大きいステージじゃないですけど、金メダル獲りにきました!」という中嶋イッキュウ (Vo&Gt)の言葉を合図に“節約家”へ。目白押しのキメ、そして癖のあるコード感や単音フレーズとtricotならではのキラーチューンが熱狂を加速させる。特にトーンを変化させるエフェクティブなプレイは近年成長したポイントだし、この日は大サビの声の伸びが抜群で鳥肌が立ってしまった。

間髪入れずヒロミ・ヒロヒロ(Ba&Cho)のまろやかなロングトーンとサビでの荒々しいピッキングが気持ち良さと高揚感を与える“あーあ”、マシンガンのようにボーカルを爆裂させる“庭”を披露。男気溢れる勢いがtricotの魅力だけれど、キダとヒロミが“庭”でおしりをぶつけ合って笑う姿はなんともかわいらしい。この曲の間奏はいつものサンバゾーン。日の丸印の必勝ハチマキを着けダンサーと化したキダはステップを刻みながらステージを横断。イッキュウと元卓球部というヒロミは卓球のラケットを手にスマッシュのポーズ。五輪期間中だからこそのパフォーマンスに続き、この日のために練習したというヒップホップ・ダンスで大いに沸かせた。気づけばあっという間に終盤、全身全霊を音に乗せた“99.974℃”、ミドルテンポで残響を操りながら絶唱を轟かせる“青い癖”で見事にアクトを締めくくった。(秋摩竜太郎)

この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。