全てのアクトのフォト&レポートを終了直後にアップ!現場の空気を伝えるエリアレポートも!

BUZZ STAGE 12:45

爆音でぶち上げる食文化讃歌。祝・初出演!

後方まで人だらけ! 異様な期待感が渦巻く中、ついに会長こと大澤敦史(Gt/Vo)、河本あす香(Dr/Vo)、junko(Ba/Vo)、サカムケ☆レシピ(VJ/cho)が登場した。SEが大音量で流れ、早くも起こった激しいOiコール。そして“TAVEMONO NO URAMI”がスタートした。押し寄せる雷鳴のようなサウンドが猛烈にかっこいい。超一級のラウドロックに乗せて歌われるのは、楽しみにしていたプリンを誰かに食べられてしまったことに対する激しい怨念。上手側に置かれたLEDモニター上に、恨みの言葉を綴った歌詞の言葉がネチネチと踊る。インパクト抜群なオープニングだった。

“だいたいOKです”と“まごパワー”を経て、後半はすべて食べ物ソングで構成されていた。メンバー全員が美味しそうな岩下の新生姜のかぶりものを着用しながら演奏した“New Gingeration”。様々な魚の種類、魚料理の名前がマシンガンのように連発され、日本人の魚食文化がドラマチックに讃えられた“島国DNA”。熱々のラーメンを冷房のない四畳半の部屋で一気にすすり込んだかのように誰も彼もがグシャグシャとなっていた“私を二郎に連れてって”……我々は一体どこへ向かうのだろうか?

「この時期に一番いい景色は緑の田んぼですよね」、会長の言葉が深い共感を誘い、ラストに披露されたのは“日本の米は世界一”。米への愛を叫びながら踊りまくるお客さんたちが、土鍋で炊いたご飯のようにホクホクと湯気を立ち上らせている。大好きな食べ物の名前を叫びながら盛り上がるというのは、なんと幸福なんだろう! いつの間にか生み出されていたのは、究極のラブ&ピース空間。打首獄門同好会のライブの楽しさ、やはり桁外れであった。(田中大)

この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。