風が涼しいけど、やっぱり暑い！　そんな昼下がりのLAKE STAGEに登場するのは、でんぱ組.inc！　まずは夢眠ねむが登場し、突如、バイオリンを弾き始める。古川未鈴、相沢梨紗、成瀬瑛美、最上もが、藤咲彩音もそれぞれに音を鳴らしたりしゃぼん玉を吹いたりしてマーチング（もしくはちんどん屋的な感じ）をしながら賑やかにオン・ステージ！　持っていた小道具を置くと、超ハイテンションナンバー“破！to the Future”でエンジン全開の幕開け！　オーディエンスの熱量もさらに上昇して大声援が送られた。この夏も彼女たちの人気はとどまることを知らない。

それぞれが熱気の中で叫ぶように短い挨拶をして、古川未鈴が「最後までよろしくお願いしまーす！」と締めると“でんぱれーどJAPAN”へ。バンドの演奏も更にヒートアップし、6人もダイナミックな動きでオーディエンスを鼓舞する。“NEO JAPONISM”では《ぜ　ぜ　ぜ　絶好調》のフレーズに合わせてスタンディングゾーンが左右に大移動したのも驚きの光景だったが「でんぱ組inc.の夏ソングを歌わせてもらおうかなと思ってます！」という古川のMCで始まった“おつかれサマー！”では場内を覆い尽くす無数のタオルが高速回転する鮮やかな景色の中で6人が熱唱。

「アルバムも出たし、去年はここで歌えなかった曲が歌えたりして嬉しいね！」と相沢が語っていたが、この日の“ファンファーレは僕らのために”はひときわ感動的だった。最後まで、熱狂するオーディエンスに汗だくの笑顔と渾身のパフォーマンスで応え続けた6人。その勇姿は今年の夏もLAKE STAGEの忘れられない歴史の1ページとなって刻まれた。（上野三樹）

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この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です！ 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。