全てのアクトのフォト&レポートを終了直後にアップ!現場の空気を伝えるエリアレポートも!

HILLSIDE STAGE 16:20

HILLSIDEをやさしく包んだ、エモーショナルな歌心

続いてのHILLSIDE STAGEのアクトはROCK IN JAPAN FESTIVAL初登場のThe Winking Owl。ルーマニアと日本のハーフのボーカリストLuiza(Vo)とYoma(Gt)、KenT(Dr)によるバンドで、2015年にはメジャーデビュー前ながらONE OK ROCKのツアーサポートや、ラウド系フェスでオープニングアクトを務め、実力をつけてきたバンドだ。登場とともに送られた歓声と拍手には、ワクワクとした期待感が混じっている。

3人は1曲目の“Open Up My Heart”から、背負った期待を鮮やかに、爽快な風に変えて会場を包みこんだ。キレのあるドラムとキャッチーなギターリフがポップなサウンドに、Luizaの透明感のあるエモーショナルなボーカルが響きわたると、グッとオーディエンスのテンションがあがる。憂いを帯びたメロディが、繊細なギターフレーズとともに晴れやかに空へと駆け上がっていく“Here For You”もまた、美しい。MCでは緊張しているようにも見えるLuizaだが、ひとたびメロディを口ずさむと大きな存在感を放つボーカリストでもある。

「大勢の中にいるけど孤独を感じてしまって、独りぼっちだと思う時もあると思うんです。わたしは、立ち止まっても何もはじまらないから、一歩ずつでも、前に進んでいきたいと毎日思ってます。夜に輝く星のようにキラキラ輝いていたい、そんな曲を書いてきました。はじめての人も多いと思うけど、伝わるといいな」(Luiza)。その言葉からはじまった“Stars”では、瑞々しく、スケール感たっぷりのロックサウンドをタフに聴かせてくれた。初登場にして、ステップアップしているThe Winking Owlの今を見せるパワフルなステージだった。(吉羽さおり) この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。