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HILLSIDE STAGE 16:20

強烈な爪跡を残した、仮面の男たち

白い仮面に黒いトレンチコート姿、メンバーの名前も明かさず、クレジットされるのはVocal-R、Vocal-L、Cho/Performance、Guitar、Drums、DJ&Maniというパート名のみ。しかしデビュー前にthe HIATUSのオープニングアクトを務め、音源リリース前にイベント「暁ロックフェス」を主催し、ファンベースを拡大しているXmas Eileen。8月31日にはメジャーでの初アルバム『ONLY THE BEGINNING』をリリースする。このタイトル、「序の口」という意味だ。果たして、余裕しゃくしゃくなのか、それとも壮大なはったりをかましているのか。このステージは、未知数のバンドを体験するワクワクがある。

SEが流れるなか、仮面にトレンチコート姿のメンバーが登場。気温30度を超すなかでの異様ないでたちが、まずオーディエンスのテンションをあげた。そのテンションをさらに“Kiss me Kill me tonight”で上昇させる。フロントに立つVocal-L、Vocal-R、Cho/Performanceの3人が代わる代わる盛り上げ、ラウドなサウンドをドライブさせる破壊力たっぷりの音は、集まった人をたちまち虜にした。

“Escape to Paradise”、“Keep on A・B・C・ing”と続け、「バカになる準備はできてるか」と “No justice in this world”を投下。ラップやメロディの波状攻撃と、強靭なビート、さまざまな要素が好き放題ぶちこまれたごった煮サウンドは、キャッチーで、パンチ力も高い。つまり、ライブでがつんとつかめる曲だ。「次はGRASS STAGEで会いましょう」なんて言葉も飛び出し、“Walk the Talk”で締めくくり、強烈な存在感を示した。(吉羽さおり) この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。