全てのアクトのフォト&レポートを終了直後にアップ!現場の空気を伝えるエリアレポートも!

HILLSIDE STAGE 17:30

決意を音に込めて掻き鳴らす、本気のアクト

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016の初日、記念すべきHILLSIDE STAGEの初のトリを飾るのはQOOLAND! 川﨑 純(Guitar)、菅 ひであき(Bass&Chorus,Shout)、タカギ皓平(Drums)、平井 拓郎(Vocal&Guitar)が順番にステージに登場し、「RO69JACKから来ました、QOOLANDです」という自己紹介とともに、淡々と歌う平井と強烈なシャウトを繰り返す菅とのコントラストが映える“ゆとり教育概論”を掻き鳴らす。“熊とフナムシ”では振り付けやシンガロングを巻き起こしながら会場との一体感を作り上げていった。

「2年振りに帰ってきました。しんどいことや壁を自分たちのやり方でぶん殴ってここまで来ました」と話し、「このROCK IN JAPANに来てくれた人に初めて聴いてほしかった」と新曲 “凛として平気”を披露。一昨日出来たという衝撃な事実も明かされたが、いざ聴くとものすごくポジティブで真っ直ぐで、何より力強い。荒々しさのなかに秩序を詰め込んだ完成度の高い名曲だと確信できたし、続くキラーチューン“勝つまでが戦争”も格が上がったサウンドに仕上がっていた。

ここまで魅せるバンドになっていたとは、この2年間彼らはどれだけのものを培ってきたのだろうか。そんな心境で聴く、バンド人生を1週間に例えた“Week”はグッと響いた。大人の力ではなく、自分たちの音楽を信じてくれる人たちの力を借りて突き進む道を選んだ4人。「本気でやるということは、この世で唯一正しいことだと思う」――平井のその言葉を体現するように奏でられたラストチューン“Come Together”が胸に刺さって抜けやしない。(峯岸利恵) この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。