国内外のラウド系バンド、屈強なライブ猛者たちと凌ぎを削りながら、バンドの力を堅実に磨き上げてきたCrystal Lake。今やどのイベントでも、熱い現場を生み出すバンドとして対バンから厚い信頼を得ている彼らが、ROCK IN JAPAN FESTIVAL初登場だ。まずステージに登場したのは、Gaku(Drums)。ドラムのパフォーマンス同様に高くコブシを突き上げて会場を沸かせると、続いて、Shinya(Guitar)、Yudai(Guitar)、現在は療養中のTeru(Bass)に変わってサポートのメンバーが現われ、最後にRyo(Vocals)が「はじめようか！」と叫びを上げる。

一発目からスラッシーなビートと高速のギターリフによる“Prometheus”で、激しくオーディエンスの体を揺さぶり、ブレイクダウンから「頭振れ！」（Ryo）と一気に興奮のピークへもっていく。強い目力で会場を見まわし全方位で煽るRyo、跳ねまわるYudaiとShinya、ダイナミックなストロークでスネアを打ち下ろすGaku。5人の躍動と、そこから生み出されるヘヴィサウンドでオーディエンスを掴む獰猛さは、ライブバンドの真骨頂だ。

「俺たちがCrystal Lakeです。先週、どこかのバンドがロッキンでいちばんヘヴィだとか言ってたらしいじゃん。でも今までもこれからも、ロッキン史上いちばんヘヴィでブルータルなのは、このCrystal Lakeだ」（Ryo）。この高らかな宣言の後にプレイした“Rollin’”のパワーはすさまじく、爆音に吸い寄せられるようにテントの外も人であふれ返った。集まった人にRyoは「このまま次に出る時は、全員でGRASS STAGE目指そうぜ」と、ラストは渾身の力で“Dreamcather”を響かせ大歓声を巻き起こす。初登場にして深い爪跡を残し、轟音の余韻のなか、爽快な笑顔で締めくくった。（吉羽さおり）

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この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です！ 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。