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HILLSIDE STAGE 16:20

夏空を震わせた、19歳のブルースの輝き

陽光に夕暮れの色が混じり始めた3日目のHILLSIDE STAGEには、ROCK IN JAPAN FESTIVAL初出演となる沖縄・伊江島発の19歳シンガーソングライター・Anlyが登場! アコギのストロークから“Bye-Bye”の歌が解き放たれた瞬間、ひたちなかの夏空をびりびり震わせるようなハイエナジーな高揚感が、身体と心を満たしていく。

ブルースロックを色濃くにじませる楽曲とメロディを、紛れもなく2016年の「今、ここ」を揺さぶるリアルな歌として響かせるAnly。続くメジャーデビュー曲“太陽に笑え”でのパワフルなハイトーンやファルセットが、タイトなバンドサウンドをも凌駕するほどの熱量をもって広がり、オーディエンスひとりひとりの情熱と熱く共振していく。

「ティーンエイジャーのうちにここに立てて、とても嬉しいです!」と呼びかけながら、アグレッシブなロックナンバー“Don’t give it up!”へ。時にビートに合わせて飛び跳ねながら、歌とアコギで「ビートに乗る」のではなく、彼女自身がグルーヴマスターとして楽曲を強烈にリードしていく。

さらに“Enjoy”のダイナミックな躍動感でフィールド一面に拳を突き上がらせ、「いつか、もっと大きなステージにみなさんを連れていきたいと思いますので。応援よろしくお願いします!」というメッセージとともに撃ち放ったラストナンバーは、6月にリリースされたばかりの最新シングル曲“EMERGENCY”。タフなロックサウンドに圧巻のドライブ感を与えるAnlyの歌が、青空を貫くロングトーンが、爽快な余韻とともに胸に残った。(高橋智樹)
この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。