まず何度もお辞儀をしながらひょこひょこと常田真太郎が登場。続いて、大きく手を振ったと思ったら、スマホで客席を撮る大橋卓弥──そんなゆるーい感じでステージに現れたスキマスイッチ。しかし1曲目“LINE”に入ると、その空気が一気にビッと締まる。
プレイのよさ、アンサンブルのよさ、歌そのもののよさを存分に味あわせてくれたあとは、「行くぞー！」という大橋卓弥の絶叫からアッパーな“ユリーカ”へ。“LINE”でも“ユリーカ”でも、人、どんどん増えていく。3曲目のバラード“奏（かなで）”が終わる頃には、「これ、ちょっと入りきらないかも」というくらいの状態に。

真夏の野外フェスという場で、「踊らせて人を集める」ならわかるけど、「じっくり聴かせて人を集める」あたりが、さすがスキマスイッチ。ライブパフォーマーとしての地肩の強さを見せつけられた思いです。
続く“ガラナ”では、ド頭で大橋卓弥がものすげえシャウトを聴かせ、ハンドクラップ→腕挙げる→またハンドクラップ→また腕挙げる→その両方が入り交じる、とオーディエンスを巻き込みまくる。みんな曲が終わるのを待ちきれなかったみたいで、大橋卓弥がサビを歌い終わったところでドッと拍手が起きるくらいのアガリっぷり。

四つ打ちキックで始まった“Ah Yeah!!”でさらに場の温度をアゲ、ラストは「イェーーーーーーーイ！」「イェーーーーーーーイ！」という長い長いコール＆レスポンスから（大橋卓弥、負けずについて来るオーディエンスを「プロになれるよ！」と賞賛）、出た、伝家の宝刀“全力少年”！　サビで最大ボリュームの、割れんばかりのシンガロングがLAKE STAGEを包みました。（兵庫慎司）

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この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です！ 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。