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HILLSIDE STAGE 15:10

山口の新星、この丘を越えて新世代の風となれ!

ロックシーンに新たな旋風を巻き起こすであろう山口県出身の男女混成5人組バンドLILI LIMITがひたちなかに初参戦だ。この場所で初めて鳴らす音として彼らが選んだのは、7月13日にリリースしたデビューEPのリード曲“Living Room”だった。躍動感溢れるビート、シンセサイザーをフィーチャーした深遠なサウンドスケープ、そして牧野純平(Vocal)の朴訥とした歌声。《歩いてく、僕らは歩いてく》と、ここから始まる一歩への熱い想いをのせたメロディが丘のフィールドに沁みわたっていく。

続けて「HILLSIDEということで、高い山を登っていきましょう」と披露された“at good mountain”は、まるでこの場所で鳴らされるのを待ちわびていたかのように伸びやかに広がっていく。「ROCK IN JAPAN にはたくさんのアーティストが出ています。そのアーティストに僕はたくさんの夢をもらいました。いつか同じ舞台に立ちたいと思っていました!」。そんなふうに牧野が憧れの舞台に立つ歓びを爆発させると、“Girls like Chagall”では「アニュマニデイズ♪」のフレーズで会場にシンガロングを巻き起こした。

締めくくりは「夏にぴったりの曲をみんなで歌いたい」と繰り出した“Festa”。牧野、土器大洋(Guitar)、志水美日(Keyboard)、黒瀬莉世(Bass)、丸谷誠治(Drums)。5人全員が紛れもなく同じ方角を向いて鳴らされる珠玉のニューエイジポップは、きっと彼らを初めて見たお客さんにも届いたと思う。「次はでっかいステージに立ちます!」(牧野)。ここからLILI LIMITの物語は始まる。(秦理絵)
この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。