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HILLSIDE STAGE 10:30

憧れの地に全力で叩きつけた青春の叫び!

10代限定のオーディション「未確認フェスティバル」でグランプリを獲得。平均年齢19.5歳の4人組バンドShout it OutがROCK IN JAPAN FESTIVALに初参戦だ! 1音たりとも聴き逃さないでくれとでも言うように、その衝動を爆発させた1曲目は“光の唄”だった。この足で未来へ行くのだと紡ぐその歌はバンドの進んできたヒストリーとも重なって聴こえる。続けて、“生きている”。たとえライブでも歌詞に込めた言葉の意味を理解することのできるShout it Outの歌は、聴く人の心の深いところを揺さぶる強さがある。

MCでは「楽しんでいきましょう!」と何度も口にしたメンバー。細川千弘(Dr)が「フェスらしいことをしたい」と言ってサビでタオル回しを促した“星降る夜に”では、フィールドに色とりどりのタオルがぐるぐると回った。その景色に後押しされるように、最初は少し緊張気味だった4人の動きもぐんぐん良くなっていく。“17歳”では山内彰馬(Vo&Gt)がマイクを通さずに「もっとこい!!」と絶叫。こうなれば彼らに怖いものはない。

ラスト1曲を残したところで「今日のShout it Outは誰かと比べて良かった(と言われるん)じゃなくて、あなたに最高だったと言わせたいんですよ。新人が何を言ってるんだと言われるかもしれないけど、いつの時代だって何かを起こしてきたのは若者だろ!」と、真っ直ぐにお客さんを見据えて語りかけた山内。10代を生きるこの瞬間の不安、葛藤、迷いの全てを込めて届けた“青春のすべて”は、この日この場所にShout it Outがいたことを確かに刻みつける渾身の演奏だった。(秦理絵) この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。