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PARK STAGE 15:10

2016年8月、ひたちなかに“粉雪”を観測!

今年は2作目のフルアルバム『日日是好日』をリリースした藤巻亮太。サウンドチェックでレミオロメン“太陽の下”を演奏している間に、オーディエンスが続々とPARK STAGEエリアに集まってくる。この時点でもしや、という気はしていたのだが、いよいよの本編でじっくりと奏で始めたのは“粉雪”だ。大きくうねって押し寄せる珠玉のメロディ。最初のコーラスを歌いきる瞬間に、大喝采が上がっていた。

「1曲目から攻めようと思って(笑)。真夏の“粉雪”ーっ!!」と楽しそうに挨拶する藤巻は、最近の心境として垣根を取り払うモードにあることを語り、いろんな曲をやりたいと思います、と宣言する。昨年のシングル曲“大切な人”では経験値が上乗せされた作曲が光り、この5人でやるんだ、とばかりにメンバーを紹介してからの“南風”は、伸び伸びとした響き方でフィールドにハンドウェーブを巻き起こしていた。ニューアルバムのオープニング曲“花になれたら”がまた力強くダイナミックな演奏だ。

心地好さそうに身を揺らす人もいれば、食い入るように歌声に耳を傾ける人もいる。どちらも正解だと思う。リリースから10年後の“スタンドバイミー”を経て、また明日からを生きる人々への思いを乗せたという“日日是好日”が、今回のステージのクライマックスを飾る。思考を重ねて、成長を続けて、解き放たれたように新旧のレパートリーを歌う彼からは、充実感が溢れ出していた。だって、この歌声だぜ。このメロディだぜ。(小池宏和) この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。