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HILLSIDE STAGE 11:40

神戸から来たロック革命児よ、伝説となれ!

昨年はRO69JACK 2015の優勝バンドとして出演したパノラマパナマタウンが、今年はHILLSIDE STAGEに帰ってきた。「神戸から来ました。伝説の目撃者になってください」という岩渕想太(Vo&Gt)の不敵な発言からライブはスタート。1曲目は“パノラマパナマタウンのテーマ”だ。大きなフックとなるのは過度に音数が少なくて耳に残る浪越康平(Gt)のギターリフ。それに田野明彦(B)と田村夢希(Dr)のリズム隊が繰り出す執拗にループするグルーヴが唸り、岩渕が放つ攻撃的なラップが自由に転がる。

曲の継ぎ目もなく、「手拍子ください。よっしゃ、いくぞー!」と、岩渕が叫んでなだれ込んだ“ロールプレイング”。ガレージロックとヒップホップの合いの子のようなパノパナの音楽はスタイリッシュではないが、無骨でザラついた感触が痺れるほどかっこいい。9月21日にリリースするミニアルバム『PROPOSE』から披露された新曲“シェルター”では、まるで一過性の流行に対して中指をつきたてるよう鋭い言葉が突き刺さる。

MCでは「ただいま、ロックインジャパン!」と親しみを込めて挨拶を交わした岩渕。「1年間センスを磨いて、バンドとしての地力を高めて、自分たちのやり方を変えないまま、ロックインジャパンに出演アーティストとして出ることができました」と言うと、ラストはその岩渕が血管を浮き立たせるほどの気迫でラップを捲し立てた“世界最後になる歌は”でステージは終了。なお、この日披露された新曲の無料サンプラーは物販で配布中なので、ぜひ聴いてほしい。この革新的なロックが新しい時代を切り拓くことを確信できるはずだ。(秦理絵)

この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。