全てのアクトのフォト&レポートを終了直後にアップ!現場の空気を伝えるエリアレポートも!

SOUND OF FOREST 15:45

16年分の物語、そして今・ここ

現在活動をともにする海賊のメンバーたちがまず登場、それに続いて中村一義が姿を現す。メンバー全員で円陣組んで気合いを入れて、「デビュー曲やります」と“犬と猫”でスタート。
そう、今年の当フェス、THE YELLOW MONKEY出演のおかげで2000年の第1回目を思い出すことが多いが、この人もなのだ。それまで一切ライブ活動をしてなかったが当フェスの1回目を初ステージに選んだ、でも出番直前に台風で中止になってしまった。そして翌年リベンジし、その時のメンバーがバンド100sになった──というドラマがあるのです。

続いてニューアルバム『海賊盤』から“スカイライン”。2001年のリベンジの頃から彼を支え続けるまっちぃこと町田昌弘(Gt./Cho.)のバンジョーの音が軽やか。続く“ロックンロール”では岡本洋平&平床政治(Gt./Cho.)とまっちぃのトリプル・ギターがぶっとく鳴り、ヨースケ@HOME(Cho.)のブルースハープが高らかに響く。

このバンドのテーマ“大海賊時代”で楽しさをふりまいてから、出た、“1,2,3”! サビのおなじみのカウントをみんなでコール、さらに自由で幸福な空気がステージの下も上も満たしていく。ラストは2001年のリベンジ出演時に新曲として歌われた“キャノンボール”。中村一義の差し出すマイクに《そこで愛が待つゆえに。/愛が待つゆえに。》と歌うオーディエンス、その数々の顔がビジョンに映し出される。どうでしょう。グッとくるでしょう、それは。
去り際に中村一義、ひとこと。「あん時は中止になったけど、今日はやったぞ!」(兵庫慎司)

この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。