全てのアクトのフォト&レポートを終了直後にアップ!現場の空気を伝えるエリアレポートも!

SOUND OF FOREST 16:55

涙する人続出の祝祭空間

韻シストBANDに、パーカッションや鍵盤やサックスやコーラスが加わった音をサウンドチェックで聴いた段階で、「うわ、これ絶対楽しいわ」とワクワクしたが、音が鳴り始め、Charaが軽やかなステップで現れて「ほらやっぱり!」と思ったものの、彼女が歌い始めると、その「楽しい!」を「せつない!」がグワーッと上回っていく。
いや、楽しいんですが、踊れるんですが、ご本人も「イェーッ!」て煽ったりするんですが、でもそれ以上にこの声に宿っている感情の情報量、豊かすぎ。だからすんげえせつなくなる。さすがChara、1曲目でいきなりまいりました!というか、「こういうのをソウルシンガーと呼ぶんだなあ」というか、すばらしい、とにかく。

「今年Chara25周年、イェイ! 25歳の人いる? 今日誕生日の人とかいるの? いる! Happy Birthday!」とChara、いつものように、一対一で話しかけるみたいに距離の近いMCをはさむ。後半では「これから何かを信じたいんだけど勇気がない人、(勇気を)持って行って!」と、鼓舞したりもする。 “ミルク”、20年ぶりに復活したYEN TOWN BANDの“Swallowtail Butterfly ~あいのうた~”など、まさに聴きたい曲が並んだ全5曲。ぶっといリズムにのってCharaの歌がゴスペルのように降り注ぐ“やさしい気持ち”が、中でも特にヤバかった。音楽の力がSOUND OF FORESTをいっぱいに埋めた人たちの魂を一瞬にして解放するさまを目の当たりにした、そんな感覚に陥りました。
この時間にここを選んでよかったあ。この場にいた人全員が、そう思ったと思う。終わった時、何人もの人が涙を拭っていた。(兵庫慎司)

この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。