全てのアクトのフォト&レポートを終了直後にアップ!現場の空気を伝えるエリアレポートも!

PARK STAGE 11:40

明日へと希望をつなぐ凛とした歌声

ブルーのシャツに細身のパンツ姿という彼女らしいスタイルで家入レオがステージに登場した。バスドラが鳴らす4つ打ちのキック音に促されて、湧き上がる手拍子。躍動感溢れるバンドメンバーの演奏にのせて“僕たちの未来”からライブはスタートした。今年でROCK IN JAPAN FESTIVALには5年連続の出演となる家入が初めて出演したのは17歳のときだった。今21歳になった家入の歌声には、内なる叫びを伝えたいという衝動や意志だけでなく、とても深い慈愛に満ちた優しさが宿っている。

「みなさん、こんにちは。家入レオです。ジャパン楽しんでるかー? 暑いかー? 夏ー! 痩せたーい! 海行きたーい! でも1番はみんなとライブを楽しみたいー!」と声を弾ませた家入。ここから彼女のシンガーとしての凄味が発揮される。大人の色気すら湛えた歌唱でフィールドをうっとりとさせた“恍惚”、美しいピアノの伴奏にのせて夏のセンチメンタルな恋を描いた“君がくれた夏”、そして渾身のバラード曲“Silly”。いわゆる「盛り上げ曲」ではない聴かせる楽曲で、フェスに来たお客さんを惹き込む地力に痺れた。

「ここから盛り上がっていきますよ! クラップ!」と、ラスト2曲を残したところで再びパワフルな家入が全開になった。“Party Girl”では一体感のある手拍子で会場をひとつにすると、ラストの“サブリナ”ではステージ狭しとジャンプしたり、走りまわったり、「もっとー! 後ろー!」と叫んだり、元気いっぱいにお客さんを巻き込んでいく。歌い終えると「最高! この後も楽しんで!」と、家入。キラキラとした笑顔がステキだった。(秦理絵) この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。