灼熱のLAKE STAGEに現れたのはAqua Timez！　OKP-STAR（Ba）、大介（Gt）、mayuko（Key）、TASSHI（Dr）がステージインし、太志（Vocal）がゆったりと“虹”のサビを歌い出すとハンズアップが会場を埋め尽くした。そこから「幸せな奴、歌おうぜ！」との合図でレゲエアレンジが効いた“等身大のラブソング”を投下！　そんな楽曲に刺激された会場を見渡した太志は、「俺はこういう景色を見るたびに、生きてて良かったって思うんですよ！」と笑顔でその純粋な想いを語った。そして「ロックインジャパン初登場です。でも仕事じゃなくて遊びに来たんでよろしく！」と話し、自ら楽しむ気満々な気持ちに感化された会場との一体感は“ALONES”“MASK”で発揮！

OKP-STARの柔軟なベースラインとTASSHIの突き上げるドラミングが作り出す強固なグルーヴ、太志の無垢な歌声、激しくも確実に曲を牽引する大介のギターとmayukoの輝く鍵盤――去年デビュー10周年を迎えたバンドの安定感は、初登場にして流石の一言だ。そして「ひたちなかから熊本に」と捧げられた“We must”では、昂っていた会場もじっと聴き入っていた。

時代を超えた名曲“決意の朝に”では、リリースから何年経っても励まし続けてくれる懐の深さに思わず目頭が熱くなった。そして熊本で出会った幼いファンとの交流を語り、「その子がこの曲の意味が分かるようになるまで、一緒に歌うまで、絶対にバンドをやめない」との決意をラストの“生きて”に込めた。ただ歌うだけのバンドではなく、生きる道標となるバンドでありたいという確固たる意志を感じた渾身のアクトだった。（峯岸利恵）

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この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です！ 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。