全てのアクトのフォト&レポートを終了直後にアップ!現場の空気を伝えるエリアレポートも!

PARK STAGE 14:00

男40代のロックンロール、初心に返る

1曲目の“GOING TO THE MOON”から、TRICERATOPSが奏でるロックンロールには一切無駄がなかった。真骨頂とも言えるソリッドなスリーピースのグルーヴが最高に気持ち良い。「イェイ! いっぱい踊ってね」と和田唱(Vocal & Guitar)。続けて披露された“Shout!”は野球・ソフトボールを東京オリンピックの正式種目にするための応援ソングとして作られた楽曲だった。このタイミングで披露されたこともやはり意味があるのだろう。

「ハロー! やばい暑さの中、みんな、ようこそ!」。オーディエンスとのあいさつを交わす和田は「OK! 後ろ見える?」と、遠くのほうまで指さしながら声をかけていく。メンバー3人の声によるスイートなハーモニーを聴かせたバラード曲“if ”からデビュー曲“Raspberry”へ。今年で19年目を迎えるトライセラは大きなアニバーサリーを目前に、いつになくバンド初期の代表曲を連発するセットリストを組んできた。それがとても嬉しい。

「TRICERATOPSはこのたび全員40代になりました。なかなか良い年になってきたよ(笑)」(和田)。そう言って披露したのは、2001年に初めて彼らがROCK IN JAPAN FESTIVALに出演したときに披露した“Silly Scandals”だった。「みんなが歌ってくれたのをめちゃくちゃ覚えている」と振り返り、そのときの衝動を思い起こすように「もっともっと!」とオーディエンスを煽る。それは感傷でなく、何度目かの原点回帰のようだった。この先も10年20年ロックンロールを鳴らし続けるTRICERATOPSの覚悟を見た。(秦理絵) この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。