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GRASS STAGE 10:30

炎天下を駆け抜けた「10mm」の衝撃

GRASS STAGE、2日目トップバッターは9mm Parabellum Bullet! 滝 善充(Guitar)の腕の状態がベストでないということで、滝がギターとシンセを演奏、サポートギター=HERE・武田将幸(Guitar)を迎えた5人編成でオンステージすると、冒頭から衝撃の90秒シングル“インフェルノ”炸裂! 
不調を感じさせない滝のタッピングと武田、菅原卓郎(Vocal and Guitar)のトリプルギター、かみじょうちひろ(Drums)のツーバス爆音、中村和彦(Bass)の激烈ベースが渾然一体となって、いきなり数万人を熱狂の絶頂へと導いていく。

トリプルギター編成のまま最新アルバム『Waltz on Life Line』から“Lost!!”をドロップ、さらに滝がシンセにスイッチして“Discommunication”へ雪崩れ込んで大地を激しく揺らす5人。「俺たちが今までGRASS STAGEでライブした中でも一番くらい暑いっすよ。それはみんなのおかげでもあると思うから、その調子でよろしく!」と呼びかける卓郎に、熱い歓声が広がる。

“Vampiregirl”での武田ギター&滝シンセのユニゾンソロ。再び3人ギター編成で叩きつけた“Answer And Answer”のウォール・オブ・轟音の快感。一面のシンガロングとともに響いた“新しい光”……ラストの“Black Market Blues”“生命のワルツ”連射では、滝のシンセが爆発的なサウンドに鮮烈な妖気を与えてみせる。「今日は俺たち『10mm』なんじゃねえかな?」と卓郎が話していたとおり、「9mm+1」の特別編成ならではの音像が炎天下を爆風の如く駆け抜けた、最高の激演だった。(高橋智樹)

この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。