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SOUND OF FOREST 13:25

楽器の神に選ばれた人たち

いつものように中央に4人がギュッと固まったフォーメーション。いつものように「MATSURI STUDIOからやって来たZAZEN BOYS」と、向井秀徳 (Vocal,Guitar,Keyboard)がひとこと。いつものように1曲目は“SUGAR MAN”……いや、この激重チューンが1曲目なのは「いつものように」じゃないか。

いずれにしろ1曲目が鳴った瞬間にハッとなる、音があまりにも強くて。すごく届く。すごい音圧。ボリュームでかい? いや、PA卓のdBカウンターは規制範囲内の数値だ。要は4人のプレイがものすごいのだ。「あなた楽器弾いていい人」「あなたダメな人」と神が分けるとしたら、前者に選別された4人による音。なんだそれは。

なんで4人の音がここまで合うのか何度観てもわからない、ブレイクだらけ変拍子だらけの「音の居合い抜き」“HIMITSU GIRL'S TOP SECRET”。向井秀徳がフリージャズのごとき鍵盤を響かせ、柔道二段松下敦 (Drums)が類人猿ヒト科離れしたソロをかまし、吉田一郎 (Bass)が「指もげるぞ」と言いたくなるブリッブリのベースを聴かせる“泥沼”。から、向井《ボールにいっぱいの泥沼が食いてえ》《気がつけばポテサラ》」と、“泥沼”と“ポテトサラダ”の生ミックスアップ状態に。
カシオマン吉兼聡 (Guitar)のサイケなギターが轟き続けるダブ・チューン“Delayed Brain”を経て、“SUGAR MAN”よりもさらに重い必殺酩酊曲“Whisky & Unubore”でシメ。
なんだこれ。すごすぎ。世界に誇りたい日本のロック・バンド。(兵庫慎司)

この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。