全てのアクトのフォト&レポートを終了直後にアップ!現場の空気を伝えるエリアレポートも!

GRASS STAGE 14:30

フェス常勝の勇者が降臨。巻き起こった最高の風

熱い歓声に迎えられたRED RICE、若旦那、SHOCK EYE、HAN-KUN。4人が歌い始めるや否や、周囲一帯が一気に湘南乃風の音楽で染め上げられるのを感じた。たくさんのタオルがフィールドの全面で回転する光景が壮観だった“睡蓮花”。「花火フィンガー見せてくれ!」とHAN-KUNに呼びかけられたお客さんたちが手のひらを掲げ、5本の指を花火のようにきらめかせた”はなび”……などなど、印象的な場面は尽きない。そこにいた多くの人たちが気がついたら自然に歌って飛び跳ねていたはずだ。

「意見を合わせるのは大変。これだけの人がひとつになるのは簡単じゃない。このフェス大事にしよう。いろんなジャンルがあるけど、一緒に繋げてこうぜ。この熱いヴァイブス、WANIMAに全部繋げろ!」と若旦那が言ってからスタートした“親友よ”は、アウェイ戦のロックの現場でも彼らが愛されている理由を鮮やかに示す1曲となっていた。「隣の人と肩組んで見せて!」と途中で呼びかけられると、一斉に肩を組んで身体を揺らしたお客さんたち。様々なミュージシャンのファンが空間を共有し、特大の喜びを生み出す音楽フェスの素晴らしさを、目一杯に噛み締めさせてくれた。

用意していた全曲を歌い終えると、満足そうに手を振りながらステージをあとにしたメンバーたち。お客さんたちは大きな拍手と歓声で見送っていたが、猛烈なダンスによって巻き起こった土ぼこりが濃霧のように立ち込めていることに突然気がついたらしい。完全燃焼した野外ライブにのみ贈られるそのザラついた勲章を体感しながら、楽しかった様々な場面をいろいろ反芻していたのではないだろうか。(田中大)

この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。