小林亮輔（Vocal & Guitar）の「人がいっぱいいる！」という率直な感想が表すように、リハーサルの段階からWING TENTの後ろまで人が詰めかけていた。そんな状態で待ち望まれた本編、クラップに招かれてステージに登場するや否や「夢の舞台へ！ ROCK IN JAPAN 2回目！ 踊り狂え！」との宮田大作（Vocal）のシャウトを皮切りに“Black Philosophy Bomb”の爆音がテント中……いや、完全に外まで溢れていてもはや収拾不可。近藤岳（Drums）の超速ドラムに乗った小林のどこまでも高く伸びるハイトーンの美しさには鳥肌が立った。

さらに高井佑典（Bass）の腹を抉るような低音と丸山漠（Guitar）の細やかに流れるギターリフが際立つ“Smells Like Unknown”を堂々と投下した。「次の曲は俺らっぽくないんだけど」という前振りのあとにプレイされたのは“Sketch”。宮田は自分たちらしくないと話していたが、曲が持つ壮大さや美しさ、高音を効かせたメロディはれっきとした彼ららしさの一部だ。激情と美という一見両極の位置にあるようなコントラストを全力で表現するリベリオンの「美」の部分にフィーチャーした名曲で、曲中のシンガロングもがっちりはまっていた。

そこから雰囲気はガラっと変わり、“O.B.M.A”では宮田のシャウトが再度覚醒。「全員手ぇ上げろ！」との宮田の一喝に反応して、ハンドウェーブがフロア一面になびいた。「お前らの胸に小さくても炎を灯せますように。そして何度でも打ち付けようぜ！」とラストチューン“M1917”を豪快にぶち込んだ！ 上からは小林のファルセット、下はダンスステップを踏まざるを得ない重低音という上下攻めを会場は全力で迎え撃った。「初めての奴、覚えとけ。俺たちが新潟のa crowd of rebellionだ！」と、抉るような爪痕を残して5人はステージをあとにした。（峯岸利恵）

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この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です！ 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。