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SOUND OF FOREST 16:55

激情のスカビートを爆発させた、熱狂のアンサンブル

暑さが和らいで風が心地よくなってきたSOUND OF FOREST。登場したのはSHANKの3人、庵原将平(Vo/Ba)、松崎兵太(Gt/Cho)、池本雄季(Dr/Cho)だ。まずは準備運動のようにノイズを迸らせると、「ROCK IN JAPAN、長崎SHANK、よろしく!」と庵原が叫び、池本の高速ビートであいさつ代わりの“submarine”を叩きつけた。そしてここからは数々のライブで鍛え続け、磨き上げられた曲を矢継ぎ早に披露していく。高速2ビートとアグレッシブなギターでオーディエンスをねじ伏せる“Cigar Store”、メロディアスなベースラインから軽快なスカのビートで躍らせる“Take Me Back”。ステージが霞むほど土煙をたてステップを踏むオーディエンスに「ご機嫌ですね、あなたたち。ありがとう」(庵原)と声をかける。

前半から3人とオーディエンスの真っ向勝負で、エネルギーをぶつけ合ったが中盤はさらにビートも熱量も右肩上がりで加速。「今日はまじめにやるよ」(庵原)と、そのぶん感情むき出しで、“620”、“Good Night Darling”、“Hope”と立て続けに怒涛のアンサンブルを響かせる。迫力のビートとともに松崎の爆音ギターが、SOUND OF FORESTの木々を揺るがして、庵原は手拍子のボリュームを上げるように腕を振り回す。「もう3週間も長崎に帰ってない」(庵原)というほど、今各地のステージからステージへと旅をするSHANK。超高速ビートで駆け抜けながらも、いい空気感のグルーヴと、刹那の哀愁も感じる歌心とが通奏低音となっていて、エモーショナルに沁みる。

「去年に続き呼んでもらいましてありがとうございます。来年、呼ばれる保証はないですけど、呼ばれた時のために刀研いでおきます」(庵原)
“Set the fire”など激情迸る曲を中心にした後半で大合唱を起こし、全12曲、怒涛と言うに相応しいタフな姿を見せつけた。(吉羽さおり)
この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。