PARK STAGEには、4ピースガールズバンド・ねごとが登場。まずは疾走感あるアップナンバー“憧憬”！ 力強くエモーショナルな演奏に突き動かされるように客席では手拍子が起こり、すでに後ろのほうまで多くの手が上がっている。間髪入れずにキラーチューン“ループ”。まさにループするように何度もリフレインするキーボードの印象的な音色、それに操られるように激しく狂い叩くドラムと、サウンドと手を取り合い踊っているようなベース、ギター。演奏の表現力は圧巻だ。

続いて1度聴けば2番のサビからは一緒に歌えるほどキャッチーでダンサンブルな楽曲”DESTINY”に客席の熱はどんどん上がっていく。そしてこれも人気曲“カロン”。力強いバンドアンサンブルとサビの蒼山幸子（Vo.＆Key.）の目が覚めるようなクリアなボーカルがフィールド中に広がっていく。《エンドレスキス　宇宙のキス／きみをずっと待ってたんだ》という印象的な歌詞から始まったのは“endless”。決して複雑ではないのに、聴いていて新鮮で且つ心地好い楽器のフレーズが耳を潤す。この歌詞もサウンドもそうだが、ねごとの楽曲は夢と現実の境界線を行ったり来たりしているような浮遊感があって、ライブでそれを体感するとトリップ感覚に近いものを感じることがある。

そしてラストは「café & pancakes gram」のCMソングにも起用されている新曲“アシンメトリ”。同期を使用しており、ねごとの新境地とも言える1曲だ。楽曲の良さと見た目の華やかさももちろんだが、ねごとは、やっぱりバンドのアンサンブルが絶妙で奇跡的だ。ライブになるとそれが大音量で、全身で感じることが出来るから、よりバンドサウンドの魅力を体感することができる。何度か鳥肌が立つような瞬間があった。（渡辺満理奈）

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この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です！ 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。