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LAKE STAGE 16:20

灼熱の会場に雪の華を降らせた迫力のステージ

16:20をまわっても日差しは一向に落ち着きそうにない。未だ灼熱のLAKE STAGEにまさかの“雪の華”のメロディが。客席のどよめきの中、中島美嘉が登場。ステージのたたずまい、黒白を基調とした衣装、合わせてその独特な世界観を早くも見せつけている。歌い始めると、うだるような灼熱の会場が一転、表現力のある歌声で会場を一瞬にして異空間に変えた。
「こんにちは中島美嘉です。少しは涼しくなりました?(笑)」というおちゃめなMCに会場は大いに沸く。2曲目は“LIFE”。手を上げて観客を煽るように力強く歌い上げる。間髪入れずミディアムバラード“STARS” “WILL” “ORION”のメドレーを披露。やはり中島美嘉といえばバラードだ。泣きのビブラートが波打って会場中に広がり、ここがフェス会場ということをすっかり忘れて、まるでプラネタリウムの中にいるようなロマンティックなムードになった。

ジャジーな演奏で大人の雰囲気を漂わせるORIGINAL LOVEのカバー曲“接吻”のあと“ALL HANDS TOGETHER”で観客を巻き込むステージングを魅せ、ラストは漫画『NANA』の実写映画の中で歌われ、幅広い層のリスナーが知っている名曲“GLAMOROUS SKY”を披露した。観客の盛り上がりは最高潮になり、中島美嘉のロック的とも言える熱い歌唱に、ほぼ全員が頭上でタオルを回して応えた。表現力のある歌とは、その歌い手の人間性が歌に大きく反映しているものだ。中島美嘉の歌、たたずまい、表情からは簡単には折れない強さがあふれるほどあらわれていた。だからこそ彼女の歌には説得力と、会場の雰囲気をガラッと変えてしまうほどの魅力がある。最後に最高潮の盛り上がりを巻き起こしたあと、ステージを降りても客席のざわめきはしばらく止むことはなかった。(渡辺満理奈)

この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。