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GRASS STAGE 17:10

新作タイトルも発表! 未来を示した4人

斜陽のGRASS STAGEに、[Alexandros]が登場だ。今回は川上 洋平(VOCAL & GUITAR)のハイトーンボイスが空を貫き、シンフォニックな同期を纏ってクレッシェンドする“Nawe, Nawe”(ニューシングル『Swan』収録曲)からスタート。意表をつくオープニングだったけれど、有無を言わさずに大勢の人々を巻き込む力は本物だ。ロックンロールのエッジを見失うことなく、斬新なハイブリッドスタイルを提示してゆく今の[Alexandros]はマジですごい。

サイレンの如きエレクトロサウンドを踏み潰してグルーヴを構築するさまも、オーガニックとエレクトロニックが緻密に編み上げられて歌心を支える“Swan”も、この新鮮な刺激こそがロックンロールなのだ、と言わんばかりである。白井 眞輝(GUITAR)の奔放なプレイは、往年の楽曲群にも思い切りのよさをもたらしていた。庄村聡泰(DRUMS)は立ち上がってフィールドを見渡す素振りを見せ、「このあとに出るバンドが楽しみで仕方がないです」と語る川上は、ギターを握り“NEW WALL”を浴びせかけるように歌う。

パフォーマンスだけで十分にぶっ飛ばされるステージだが、ここで川上は来るニューアルバムのリリース日が11月9日に、タイトルが『EXIST!』に決定したことを大発表してフィールドを沸かせる。「ちなみにこれ、さっき決まったから」と追い打ちをかけるのは磯部 寛之(BASS & CHORUS)である。最高だ。“city”で締め括られるまでの全9曲、驚きだらけの時間だった。(小池宏和)
この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。