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WING TENT 10:10

R&Rの未来を担う覚悟をこめた爆音

8月11日にこの会場、国営ひたち海浜公園で行われた全国高校生アマチュアバンド選手権「TEENS ROCK IN HITACHINAKA 2016」で優勝し、WING TENTで演奏をする権利を獲得したDROP's。前説を挟み、ステージに現れた徳山慎也(Vo.Gt.)、岡本 竜哉(Gt.)、オオツカ(Ba.)、原 汰輝(Dr.)は、見るからに気合たっぷり。原は真っ黒の革製のベスト、他の3人は革製の真っ黒なライダースジャケットを身に纏っている。そして、徳山がジャンプ&着地をしたのを合図に迸った爆音。1曲目“マリーゴールド”がスタートした。艶めかしくうねるサウンドが気持ちいい。放たれる歌声は、ロックンロールボーカリストの理想形とも言うべき、絶妙な歪み加減を帯びている。彼らがコンテストを見事に勝ち抜いた理由が、一音一音から鮮やかに伝わってきた。

「ロックンロールが大好きで、パンクが大好きで。ロックンロールは終わってない。俺らがいるんだよ」と言い、ギターを激しく刻み始めた徳山。やがて他のメンバーたちも合流し、ドライブ感たっぷりのサウンドが響き渡った。ラストに披露されたのは“ROCK'N'ROLL STAR”。アメ車のバカでかいエンジンがうなりを上げるようなダイナミックなサウンドにゾクゾク! ロックンロールに対する深い愛情、未来を担う強い覚悟を、4人の姿がハッキリと物語っていた。その迫力に刺激され、拳を掲げる人々の輪が広がっていく。そして、「また帰って来るから、待っててください!」という宣言と共に終了した演奏。ステージを後にした彼らを、力強い拍手が見送っていた。(田中大)

この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。