全てのアクトのフォト&レポートを終了直後にアップ!現場の空気を伝えるエリアレポートも!

BUZZ STAGE 16:45

理性は持ち込み禁止。明るい異世界へようこそ!

機材の前に立って手早く準備を済ませたimai(TRACK)、スタンドにセッティングされていたマイクを外して握りしめたcp(MC)。彼らが大音量を響かせた時点で勝負あり。脳みそがグラグラ揺さぶられるような感覚を味わえる妖しい刺激が、怒涛の勢いで我々目がけて迫って来た。こうなったら踊るしかない!

曲がスタートするや否や明るい歓声が上がり、飛び跳ねるお客さんたちのエネルギーでひたちなかの大地がグラグラ揺らぐのを感じた“KNUCKLE”。紅潮した顔面でパフォーマンスを繰り広げるcpとimaiの姿が夕陽のようにまぶしかった“MAYBE”……などなど、当然の盛り上がりとなった必殺ナンバーのほか、異彩を放ったのは“THERAPY”だった。途中でお馴染みのマスコットキャラクターの「イルカくん」の着ぐるみがステージに勢いよく駆けこんできたのだが、「イルカってやっぱり癒されるなあ~」という和やかなムードとなった……はずもなく、狂乱状態でハジケたお客さんたち。その熱気を燃料にして、イルカくんもcpもimaiもウキウキと大はしゃぎ。理性を完全に投げ捨てた最高のパーティー空間が生まれていた。

強靭なビート、不敵にうねるシンセベース、ドリーミー極まりないカラフルな音像……真夜中のクラブのピークタイムのような興奮が渦巻きまくったライブが終わった瞬間、なにやら肌がヒリヒリするような気がする不思議な余韻がBUZZ STAGEの外にまで漏れ出ているのを感じた。group_inou恐るべし。クラブミュージックの愛好家はもちろん、ヒップホップのファンやロックキッズも魅了してしまうボーダレス&ジャンルレスなパワーを改めて強烈に実感した。(田中大)
この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。