GRASS STAGE 11:50
太陽の下で愛も傷跡も曝け出す!
3日目となるROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016、GRASS STAGEの2番手として登場したのはクリープハイプ! 小泉 拓(Dr.)、長谷川カオナシ(Ba.)、尾崎世界観(Vo/Gt.)、小川 幸慈(Gt.)がスタンバイすると“バブル、弾ける”を丁寧に鳴らし始めた。ジリジリと焦げ付くような日差しの中で、ここにいるひとりひとりが描かれた想いとシリアスに対話するような、集中力の高い演奏はさすが。
徐々にテンションを上げていきながらもファンキーなグルーヴが心地いい“グレーマンのせいにする”などを披露し、しっかりと独自のペースに巻き込んでいく展開の序盤を経て、「夏らしい曲を歌います」という尾崎のMC。そこからクリープハイプならではの夏ソングが続いたが、どれもアゲアゲな快楽ソングとは正反対の心情を歌っていて、晴れた空に思わず泣きそうになるような感情や、日々に潜んでいるリアリティが、どんどん溢れだす。GRASS STAGEいっぱいに広がるオーディエンスのジャンプとハンズクラップ、そこに切実な叫びが眩しく交差して見事な景色を生み出して大きな盛り上がりとなった。
そして「最近、念願のドラマ主題歌のお話をいただきました」という尾崎のMCから新曲の“鬼”が披露され、鋭いギターサウンドと弾丸のような言葉が放たれていく。今回のクリープハイプのライブは、景色としての一体感以上に、心と心の距離がグッと縮まるような、側にいてほしいと素直に言い合えているような時間だったと思う。ラストは“HE IS MINE”がスタンディングゾーンを揺らした! あまりにも爽快なクリープハイプの熱演だった。(上野三樹)
この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
徐々にテンションを上げていきながらもファンキーなグルーヴが心地いい“グレーマンのせいにする”などを披露し、しっかりと独自のペースに巻き込んでいく展開の序盤を経て、「夏らしい曲を歌います」という尾崎のMC。そこからクリープハイプならではの夏ソングが続いたが、どれもアゲアゲな快楽ソングとは正反対の心情を歌っていて、晴れた空に思わず泣きそうになるような感情や、日々に潜んでいるリアリティが、どんどん溢れだす。GRASS STAGEいっぱいに広がるオーディエンスのジャンプとハンズクラップ、そこに切実な叫びが眩しく交差して見事な景色を生み出して大きな盛り上がりとなった。
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