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HILLSIDE STAGE 10:30

響け、夢へと駆け上がる渾身のビート

最終日のHILLSIDE STAGEを幕開けるのは、初登場、大阪発の3ピースDizzy Sunfist。
「うちらが夢叶える瞬間、見てってくれ!」というあやぺた(Vo,G)の絶叫でスタートしたライブは、現在パンクシーンで頭角を現わしている3人の勢いそのものだ。渾身の力で音をぶん投げる晴れやかなパワーは、感動的ですらある。もあい(Dr,Cho)が生む高速ビートが爽快な1曲目の“Someday”から、会場には大合唱とジャンプで汗が飛び散る。あやぺたの力強い歌にいやま(Vo,Ba)のハーモニーが絡み、ブライトなメロディが一層輝きを増すと、オーディエンスの歓声も大きく響いた。「全員、とりこにして帰るわ!」(あやぺた)という言葉が、目の前でどんどんリアルになっていく。

あやぺたは、高校2年の時にROCK IN JAPAN FESTIVALに遊びに来たこと、そこから9年、アーティストとしてこの舞台に立つことができたことを語る。「日本一のロックフェスティバルに立ててうれしい。ロックはロックでも、うちらはパンクロックして帰ります」と、宣言すると中盤はさらにアクセルを踏み込んで、メロディックチューンをガンガンと投下。シンガロングやハンズクラップを巻き起こしていった。「9年前に遊びにきて、うちの人生にとって、ほんまに忘れられへんフェスになりました。今日みんなにとって、忘れられへんフェスになるライブをして帰ります」(あやぺた)。

会場一面にコブシが上がった “Tonight,Tonight,Tonight”、そして来年も会えるようにと願いを込めた“SHOOTING STAR”。上昇していくメロディラインと、気持ちがたっぷりとのった歌とラウドなサウンドに、涙腺が緩みそうだ。「ありがとう!」とあやぺたが叫ぶ。オーディエンスもまた同じ気持ちだったろう。(吉羽さおり)
この4日間の模様を凝縮した「ROCKIN'ON JAPAN増刊号 ROCK IN JAPAN FES.2016」は9月16日発売予定です! 全ライブアクトのセットリストは、そちらに掲載されます。